EMS(国際スピード郵便)徹底解説【2026年版】|料金・サイズ・越境EC活用と代替手段の使い分け
发布时间:2026-09-06 | 浏览:1
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越境EC で海外に商品を送る手段として、多くのEC事業者が最初に検討するのがEMS( 国際スピード郵便 )です。しかし、2025年の米国宛て一時停止と2026年4月の引受再開・EAD義務化・料金改定が相次ぎ、EMSを取り巻く環境は大きく変化しました。DHL・FedEx・ヤマト国際宅急便との使い分けが以前より複雑になっており、「何をどのケースで使えばいいか」の判断が難しくなっています。本記事では2026年最新の料金表・サイズ制限・発送手順から、越境EC事業者向けの配送手段選択フローまで実務視点で解説します。
EMSとは?国際スピード郵便の仕組みと特徴
EMS(Express Mail Service)は、万国郵便連合(UPU)が定めた国際郵便の最速サービスで、日本では日本郵便が提供しています。世界120以上の国と地域に 最大30kgまでの荷物を追跡付きで発送 できる、越境ECで最も利用頻度が高い国際配送手段の一つです。 越境EC の配送手段として選ばれてきた最大の理由は、郵便局窓口から手続きできる手軽さと、民間クーリエより割安な 料金体系 にあります。
万国郵便連合(UPU)とEMSの仕組み
EMSは各国の郵政機関が 国際取り決め に基づいて相互に引き渡しを行うネットワークで成り立っています。荷物は日本郵便が航空機で仕向け国の郵政機関に引き渡し、その後現地の配達網で受取人まで届けられます。民間クーリエ(DHL・FedEx)が自社ネットワークで一貫輸送するのとは異なり、「最後の1マイル」は各国郵政が担うため、配達品質が国によって異なる点は把握しておく必要があります。
2025〜2026年のEMS主要変更点
EMS利用者が知っておくべき2つの重要変更があります。第一に、米国宛てEMSは2025年8月に一時停止されましたが、 2026年4月14日に引受を再開 しました(米国側の関税を事前に支払う手続きが必要)。米国向け 越境物流 を組んでいるEC事業者は代替手段の再設計が必要です。第二に、国際郵便の EAD(電子データ送信)が2026年から義務化 され、手書きラベルでの差し出しは原則できなくなりました。国際郵便マイページサービスからの事前ラベル作成が必須となっています。また、2025年8月の 米国デミニミス制度撤廃 に伴い、これまで免税で処理されていた150ドル以下の小口越境EC荷物にも 関税 が課されるようになりました。これはEMSを使った越境EC全体にとって重大な環境変化であり、特に米国向けに中低単価商品を販売していた事業者はコスト構造の再計算が急務です。
EMS対応地域と地域区分の基礎知識
EMSの料金は仕向け地を「地帯」で区分して設定されています。 第1地帯が最も近距離・低料金 で、地帯が上がるにつれて料金も高くなります。自社が主に出荷する国がどの地帯に入るかを把握することが、料金計算の起点になります。
米国向けEMSの現状(2026年・引受再開後)
米国宛てEMSは2025年8月27日に一時停止されましたが、 2026年4月14日に引受を再開 しました。
米国政府は2025年7月、国際郵便で輸入する物品の少額免税(デミニミス)を同年8月29日から停止すると発表した。これを受け、各国の郵便事業者で米国向け郵便物の取り扱いを停止する動きが広がった。
出典: ジェトロ「デミニミスルール適用停止で、米国向け郵便物の取り扱い停止の動き広がる」
クールEMS対応国(冷蔵・冷凍発送)
日本郵便はクールEMSとして温度管理品の国際輸送を一部の国向けに提供しています。2026年時点での対応国は台湾・シンガポール・マレーシア・ベトナムの4カ国です。それ以外の国向けに温度管理が必要な商品を発送する場合は民間クーリエの温度管理便を別途検討する必要があります。なお、国内の 発送代行 においても温度管理対応の有無については各業者のサービス範囲を事前確認することが重要です。
EU向けEMSと2021年IOSS制度の影響
EU向け越境ECでは、2021年7月施行の IOSS(輸入ワンストップショップ) 制度により、150ユーロ以下の商品はECサイト運営者側でVATを事前徴収・申告する義務が生じています。EMSを利用してEU向けに商品を発送する場合でも、IOSSへの対応状況によって関税・VAT処理のフローが異なります。IOSSに登録していないEC事業者の商品は仕向け国でのVAT追加請求が発生し、顧客体験の悪化につながるリスクがあります。EU向け越境ECを拡大させるなら、IOSSの登録またはIOSS代行サービスの利用を事前に検討してください。 越境ECの制度・関税 の最新動向についても合わせて確認することを推奨します。
EMS料金表【2026年最新版】:重量・地域別料金と割引
EMSの料金は 重量(500g単位)× 仕向け地帯 で決まります。以下は主要地域・主要重量帯での目安料金です。最新の正確な料金は 日本郵便EMS料金表 で確認してください。
「日本郵便はEMS料金をすべての取り扱い国・地域について一覧できる料金表を公開している。重量は実際の重量と容積重量(縦×横×高さ÷6,000)の大きい方を適用する。」
出典: 日本郵便 EMS料金表(取り扱い国すべて)
日本郵便はEMSの大口利用者向けに 年間利用数に応じた料金割引制度 を設けています。月間発送数が多い越境ECショップは「ゆうびんビズ」に登録することで、配達日数変更なく費用を抑えられます。割引率は利用実績によって交渉できるケースもあるため、月間100件以上の発送がある場合は窓口での相談を検討してください。
容積重量(ボリュームウェイト)の計算
EMSでは 「実重量」と「容積重量(縦cm×横cm×高さcm÷6,000)」の大きい方 が課金対象になります。軽くてかさばる商品(ぬいぐるみ・アパレル・プロテインなど)は容積重量の方が高くなりがちです。梱包設計の段階で容積を最小化することがEMS料金削減の基本です。同様の計算式はDHL・FedExにも適用されるため、 梱包資材の選び方 は国際配送コストに直結します。
EMSのサイズ・重量制限と梱包要件
EMSには最大サイズ・重量の制限があり、それを超えると受け付けてもらえません。また仕向け国によって独自の制限が設定されている場合もあるため、 EMSサイズ・重量制限の公式情報 を事前確認する習慣をつけてください。
最大重量 :30kg(国により異なる)
縦+横+高さの合計 :3m以下
最小サイズ :縦横の一辺が最低10cm以上(ラベル貼付スペース確保)
一般的な越境ECの小口発送( 化粧品 ・アパレル・雑貨)では重量30kg・全長1.5mに引っかかるケースはほぼありません。問題になりやすいのは 軽量だが大型の商品(枕・大型おもちゃ・スポーツ用品) で、容積重量ルールと組み合わせて実質的なコストが高騰するケースです。
EMS(国際郵便全般)では発送が禁止または制限される品目があります。 越境ECの関税・品目規制 と合わせて把握しておく必要があります。
絶対禁止 :爆発物・火器・リチウム電池単体(機器内蔵は一部可)・現金・クレジットカード・貴金属
仕向け国による禁止品 :アルコール類・食品・医薬品・化粧品(国によって規制が異なる)
要申告品 :ブランド品・電子機器・商業サンプル(関税告知書の品名・価格を正確に記載必須)
HSコード を正確に申告することで不当な関税課税を回避できます。逆に虚偽申告は税関差し止め・返送のリスクがあり、顧客クレームに直結します。
国際郵便では輸送中の衝撃が国内配送より大きくなります。内部保護材(緩衝材・エアキャップ)を多めに使い、 外装の四隅・角を重点的に補強 することが基本です。ラベルは封筒・箱の最大面に貼り、全辺が見えるよう配置します。EAD義務化以降はマイページで作成したバーコードラベルを印刷して貼付する形式が標準となっています。
容積重量(ボリュームウェイト)に注意
EMSの料金は「実重量」と「容積重量」を比較し、大きい方を適用します(実際の重さより大きい場合、容積重量が課金対象)。容積重量の計算式は「縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷5,000」です。たとえば30cm×30cm×30cmの箱(27,000cm³)に400gの商品を詰めた場合、容積重量は5.4kgとなり、実重量400gより大幅に高い料金が適用されます。 嵩高で軽量な商品(クッション・アパレル・おもちゃ) は特に注意が必要です。梱包サイズを最小化して余白を減らすことが、EMSコスト圧縮の直接的な手法となります。外装を一回り小さくするだけで料金区分が下がるケースも多く、 梱包設計 の見直しがそのまま 配送コスト削減 につながります。
EMSの発送手順:窓口・マイページ・集荷の3ルート
EMSの発送は大きく3つのルートで行えます。発送件数・頻度・作業環境によって最適なルートが異なります。月間発送数が増えてきた場合は 越境EC発送代行 への切り替えも選択肢になります。
最も基本的なルートです。国際郵便マイページで事前にラベルを作成・印刷して持ち込む方法が2026年以降の標準形です。窓口での受け付け時間に制約があるため、月間数十件以上になると時間コストが大きくなります。メリットは初期設定が不要で今すぐ始められる点、デメリットは作業が属人的になりやすく自動化が難しい点です。
②国際郵便マイページサービス(オンライン)
日本郵便の「国際郵便マイページサービス」を使うとオンラインで発送登録・ラベル印刷・電子税関申告(EAD)が一括でできます。スマートフォンにも対応しており、バーコードをコンビニ・郵便局で読み込んで差し出しも可能です。 越境EC事業者の標準手順 として定着しており、EAD義務化後は事実上このルートが必須になっています。
日本郵便の集荷サービスを利用すると、郵便局に持ち込まず自宅・オフィスで発送できます。集荷依頼はオンラインまたは電話で申し込みます。月間発送数が多い事業者向けに「ゆうびんビズ」契約を結ぶことで定期集荷・まとめ引受ができるようになります。 個人EC事業者 から法人EC事業者まで、件数に応じてルートを使い分けてください。
電子税関申告(EAD)の実務手順
2026年から EAD(電子データ事前送信)が必須 となりました。手順は以下です。
国際郵便マイページで発送情報(宛先・内容品・価格・HSコード)を入力
ラベルを印刷してEMSバーコードを取得
電子データが自動で税関に送信される(EAD完了)
郵便局窓口または集荷でバーコードラベル付き荷物を差し出し
商品の価格申告に誤りがあると税関で差し止められるリスクがあります。実際の商品価格(日本での販売価格ではなく、取引価格)を正確に記載することが重要です。
EMS vs DHL vs FedEx vs ヤマト:4サービス徹底比較
越境EC事業者が実際に選択できる国際配送サービスの4つを比較します。料金・速度・補償・対応国の観点で整理することで、 マルチキャリア戦略 の設計に役立てられます。
コスト vs スピードのトレードオフ
EMS最大の強みは 圧倒的な料金の安さ です。同じ重量・仕向け地でDHLと比較するとEMSは概ね30〜50%程度安くなるケースが多いです。一方でDHL・FedExは自社航空機・配送ネットワークを持つため、 フォワーダー や郵政連携に依存しないスピードと品質の一貫性があります。高単価商品・緊急性が高い商品はクーリエ、低〜中単価の小口定期発送はEMSという使い分けが越境ECの標準的な判断です。 Amazonの物流プラットフォーム化 が進む中でFedEx・DHLとの競争環境も変化しており、越境EC事業者はキャリア選定を定期的に見直す姿勢が求められます。
Shopify・Amazon事業者のEMS活用
Shopify×発送代行 を活用している場合、倉庫から国際発送フローをまとめると越境EC運営が大幅に効率化されます。 Shopifyの送料設定 でEMS料金を実費で顧客に請求するか吸収するかの判断も重要です。 Amazon Global Selling を活用したFBA国際在庫配送とEMSによる個別発送を使い分けることで、 EC成熟期の物流戦略 として最適解を導けます。
EU向け配送での注意点(VAT・関税)
2021年の EU越境EC規制 改正以降、 150ユーロ超の輸入品には輸入VAT(消費税)が発生 し、EMSで発送しても受取人に 関税 ・VATが課される場合があります。2026年7月からはEUが少額小包にも 定額関税 を導入する方針で、 EU向け越境EC の物流コスト設計は見直しが必要です。発送手段に関わらず税関告知書の正確な記載が顧客体験を左右します。
越境EC事業者のEMS活用判断:向くケース・向かないケース
EMSが最適な選択肢になるケースとそうでないケースを整理します。 EC物流 全体の設計の中でEMSをどう位置づけるかが重要です。
以下の条件が重なるケースではEMSが費用対効果で優れます。
仕向け地がアジア近距離(第1・2地帯) :韓国・台湾・東南アジアは料金差が特に大きい
商品単価が3,000〜15,000円程度 :高単価商品は補償不足のリスクが相対的に高まるため適さない
1〜5kgの小口定期発送 :この重量帯でEMSはクーリエ比で最も割安
発送件数が月50件以下の小規模EC :契約・システム連携が不要で手軽に始められる
配達日数に余裕がある(3〜7日OKな)商材 :急ぎでない一般消費財
EMSが向かないケース(代替手段検討を)
以下のケースはEMS以外の手段が合理的な選択です。
米国向け :2025年以降UGXまたはDHL/FedExに切り替えが必要
高額商品(3万円超) :EMS補償の上限ではカバーしきれないリスク。クーリエ保険付帯便を推奨
月間100件超の大口発送 :DHL/FedExとの大口契約の方がトータルコストで有利になる
配達速度が競争力に直結する商材 :翌日・翌々日着が求められる場合はクーリエ必須
EMS未対応国向け : EMS取り扱い国一覧 で確認し、未対応国はSAL便・小形包装物・民間クーリエで対応
活用事例:アジア向け化粧品EC事業者のEMS活用
月間80〜150件の発送をアジア(台湾・韓国・香港)に行う 化粧品EC 事業者では、EMS+国際郵便マイページの組み合わせが費用とオペレーションのバランスで最適になるケースが多いです。1件あたりの平均重量が300〜800g・平均単価8,000円程度の商材では、 EMSとDHLのコスト差が1件あたり500〜1,500円 になるため、月間発送数が多いほどEMSの選択が利益率に直結します。一方で同一事業者が欧米向けに高単価商品(2万円超)を発送する場合はDHL保険付帯便を使うという使い分けをしているケースが典型的です。
「日本のBtoC-EC市場規模は令和6年度(2024年度)に26兆1,225億円(前年度比9.4%増)に達し、 越境EC (日本事業者→外国消費者)の 市場規模 も2.7兆円超に拡大している。輸出型越境ECの成長に伴い、EMSを含む国際郵便・クーリエサービスの選定が事業者のコスト競争力に直結する状況になっている。」
出典: 経済産業省 令和6年度電子商取引に関する市場調査報告書(2025年8月)
EMS代替サービスと状況別の使い分けフロー
EMSだけで越境ECの全発送を賄おうとすると、対応できない国・商材・サイズが必ず出てきます。主要な代替サービスと判断フローを把握しておくことで、 海外発送代行 選定の精度も上がります。
国際エアパケットとEMSの使い分け
かつて小型・低単価品で使われた「国際eパケット」は2023年9月30日で取扱いを終了し、「国際eパケットライト」も2026年6月1日に 「国際エアパケット」へ名称変更(取扱いを全世界へ拡大) されました。現在、2kg以下の小形包装物を追跡付き・低コストで送る選択肢は国際エアパケット(または書留付き小形包装物)です。
2kg以下の小型商品は 国際エアパケット がEMSより安くなるケースがあります。国際エアパケットは追跡付きでEMSより低料金ですが、配達日数は遅くなります。急ぎでない低単価商品(アクセサリー・消耗品・化粧品サンプル)は国際エアパケット、多少の速達性が必要な場合はEMSという使い分けが定石です。 eBay越境EC や 個人向け越境EC では特にこの2サービスの使い分けが基本スキルになります。また、 ライブコマース経由の急成長 や 倉庫人手不足 の深刻化を背景に、 受注量の波動に対応できる発送代行体制の整備 が越境ECでも重要課題となっています。
マルチキャリア運用の実務と管理コスト
EMS・国際エアパケット・DHL・UGXを状況に応じて使い分ける「 マルチキャリア 運用」は合理的ですが、管理コストの増大にも注意が必要です。具体的には①各キャリアのアカウント管理・請求書照合、②注文ごとに最適なキャリアを選択する判断フローの設計、③クレーム・遅延発生時の問い合わせ先の分散、という3つの運用負荷が発生します。月間発送数が50件を超えてきたタイミングで、 OMS(受注管理システム) への配送方法自動振り分け機能の導入を検討するのが現実的です。件数が多い事業者ほど、 越境EC発送代行 に委託してキャリア交渉・管理を外部化するコスト優位性が高まります。自社のオペレーション規模と管理工数のバランスを数字で把握した上で、最適な運用体制を選択してください。
輸入品EC発送との連携:国内物流設計とのつなぎ方
ここまではEMSを「輸出(日本→海外)」の視点で解説してきましたが、 EC物流 全体の設計では「中国などからの 輸入品を国内で販売 する際の配送体制」も重要な検討事項です。海外調達した商品を国内EC向けに 発送代行 倉庫に集約し、日本国内の消費者へ出荷するフローは輸出型越境ECとは別の物流設計が必要です。
フォワーダー や国際宅配便で輸入した商品は、日本の港または空港に到着後に 輸入通関 を経て国内配送に回ります。国内の消費者への最終配送は国内配送事業者(ヤマト運輸・佐川急便等)が担い、EMSのような国際郵便は関係しません。 3PL(第三者物流) サービスを活用すると、輸入品の保管・ピッキング・ 梱包 ・国内配送を一括委託できます。
越境ECで「 中国から仕入れ て日本国内の Amazon や 楽天 で販売する」モデルでは、 フォワーダー で輸入→国内発送代行倉庫で 保管 →各モールへの出荷という3段階の物流設計が標準です。 STOCKCREW のような 発送代行サービス は 港・空港からの受け入れにも対応 しており、輸入直後の在庫を即日保管登録・出荷対応できます。
デミニミス制度撤廃と国内物流シフトの加速
2025年8月に米国の デミニミス制度 (800ドル以下の少額免税)が全世界対象で撤廃されたことにより、 中国発越境EC モデルに大きな変化が起きています。中国→米国直送モデルが成立しにくくなった一方、 中国から日本に輸入して国内在庫化→日本発で米国・欧州・アジアへ発送 する「日本ハブモデル」が注目を集めています。EMSを含む日本発国際郵便の活用と、 サブスクEC物流 ・ クイックコマース など多様な販売形態への国内対応もセットで必要です。 EC成熟期の物流戦略 として、日本ハブモデルは今後さらに注目度を増すと見られます。
越境EC×国内物流の最適な組み合わせ
輸出型越境ECで最も費用対効果が高い物流設計は「国内発送代行倉庫を起点に、EMSとクーリエを仕向け地・商品単価で使い分ける」モデルです。 発送代行倉庫 が 国際発送代行 に対応していれば、受注→ピッキング→国際ラベル発行→EMSまたはクーリエ差し出しを一貫自動化できます。 Shopify ・ Amazon Global Selling との連携においても、倉庫起点の国際発送フローの構築が重要です。 Yahoo!ショッピング や Yahoo!発送代行 との組み合わせでも同様に倉庫一元化のメリットは大きく、複数モールの拡大局面では サブスクEC物流の自動化 も視野に入れた設計が望まれます。
国内EC・モール運営と越境ECの物流一元管理
国内ECと越境ECを並行運営するEC事業者にとって、 複数モールの物流一元管理 は最重要の効率化テーマです。 楽天市場×発送代行 ・ Yahoo!ショッピング×発送代行 の国内物流体制を整えたうえで、EMSやクーリエを使った海外発送フローを同一倉庫から行う設計が理想的です。 ECモール出店戦略 において物流設計を後回しにすると、モール追加のたびに物流コストが積み上がる構造になりやすいため、出店拡大計画と並行して物流業務委託の体制を整備することを推奨します。 OMS(受注管理システム) との連携も、複数チャネルの受注を一括管理するうえで欠かせない要素です。 国内物流の基盤が安定していてこそ、EMSによる越境発送フローをスムーズに組み込める という点は強調しておく価値があります。
EC物流コストの可視化と越境配送費のKPI管理
越境EC・国内ECを問わず、 EC物流コストの可視化 はコスト最適化の出発点です。 物流倉庫の料金相場 を把握したうえで、EMSやクーリエの国際配送費を含めた全体の EC物流業務フロー を数字で管理することで、どの配送手段・倉庫体制が最も費用対効果が高いかを判断できます。月間500件規模になると 物流戦略の選択肢 が広がり、 発送代行 とのコスト交渉力も高まります。越境ECでは国際配送費が売上に占める比率が高いため、 マルチキャリア戦略 による配送コスト最適化が利益率改善に直結します。 ネットショップ運営 全体の採算を管理する際には国際配送費を別途KPIとして追いかけることを推奨します。
商材別・業種別の越境EC発送代行活用
越境ECで扱う商材によって適切な物流体制は異なります。 化粧品・ヘルスケア商材 は成分規制・輸入規制への対応が必要で、 食品EC(常温) は消費期限管理と輸出検疫確認が重要です。 アパレルEC では 返品率 の高さからバーコード管理・検品体制が問われ、 サプリメントEC は通関規制のチェックが不可欠です。 推し活・IPコラボEC のような波動出荷が大きい商材はピーク対応力が鍵で、 雑貨EC ではギフト梱包・同梱対応が差別化要因となります。 TikTok Shop など新興プラットフォームへの対応でも、既存倉庫からの海外発送フローを活用できるかが重要な検討点です。いずれの商材でも発送代行業者の国際発送対応力を事前確認することが越境EC成功の前提条件です。
越境EC配送を取り巻く制度・リスク管理
越境ECの配送戦略は外部環境の変化に常にさらされています。 トランプ関税・デミニマス廃止 に代表される貿易政策の変化、 EC関連制度変更カレンダー で管理すべき国内規制の動向、 物流の2030年問題 に伴う国内配送リソースの逼迫、 物流BCP としての複数キャリア分散など、中長期的なリスク管理の観点が重要です。 インドEC市場 や eBay個人輸出 など新市場への展開時には、その国向けのEMS対応状況と代替キャリアの事前確認が必須です。 EC物流の将来 を見据えた 倉庫自動化・ロボット活用 も、スケーラブルな越境EC体制構築において重要な選択肢です。 海外仕入れ物流 全体については 海外仕入れ物流ガイド に詳細を解説しています。
まとめ:EMS選定チェックリストと越境EC配送戦略
EMS(国際スピード郵便)は、 アジア近距離・小口・中単価商材を定期的に越境ECで発送するEC事業者にとって最もコストパフォーマンスが高い国際配送手段 です。 AI×EC物流の進化 や EC物流の将来 を見据えると、国際配送フローの自動化・データ管理化への投資も今後重要度を増してきます。ただし米国向けは関税の事前支払いが必要・高額商品の補償不足・大口発送での非効率という制約を理解した上で、DHL・FedEx・国際エアパケット・UGXと使い分けることが現代の越境EC配送の基本です。2026年のEAD義務化により国際郵便マイページの活用は必須となっており、システム化・自動化の観点からも早めの体制整備を推奨します。 在庫保持コスト や EC物流の業務フロー全体 を数字で管理しながら、越境EC配送戦略を継続的に改善していくことが成長の鍵です。
仕向け国はEMS対応圏か(特に米国は要確認)
商品の重量・サイズは制限内か(容積重量も計算済みか)
商品単価3万円超の場合、補償上限を確認したか
禁止品目(リチウム電池単体・現金等)に該当しないか
EAD(国際郵便マイページ)からラベル作成できるか
HSコードは正確に特定できているか
月間発送数が増加した場合の代替手段( 越境EC発送代行 ・クーリエ大口契約)を検討しているか
越境ECの規模拡大に伴い、EMSでの個別発送対応から越境EC専門の発送代行への移行を検討する時期が必ず来ます。移行のタイミングと国内フルフィルメント設計については、発送代行の選び方やEC物流完全ガイドも合わせて参照してください。特に月間50件を超えてきたタイミングは、自社での国際配送管理から 越境EC発送代行 への移行を本格検討するシグナルです。オペレーション工数と配送コストを数字で比較した上で判断することで、スムーズな体制移行が実現できます。
国内の発送代行体制の最適化・ 発送代行コストの月次管理 ・越境EC向け物流設計については STOCKCREWのサービス詳細 や サービス資料 をご参照ください。個別の物流体制相談は お問い合わせ から受け付けています。
Q. EMSと国際エアパケットはどう使い分ければいいですか?
重量・急ぎ度・単価の3軸で判断します。2kg以下・急ぎでない・低単価(〜3,000円)なら国際エアパケット、2kg以上・追跡しっかり必要・中単価(3,000〜15,000円)ならEMSが基本です。EMSの方が料金は高い分、配達日数が短く補償が手厚いです。
Q. 米国向けに発送したい場合はどうすればいいですか?
米国宛てEMSは2025年8月に一時停止後、2026年4月14日に引受を再開しました。ただし米国側の関税を事前に支払う手続き(CBP認証事業者Zonos等の経由)が必要です。UGXやDHL・FedExも選択肢になります。米国向け発送を定期的に行う場合は、DHL・FedExとの大口契約も検討する価値があります。
Q. EMSのEAD義務化(電子データ送信)とは何ですか?
2026年から、国際郵便(EMS含む)の差し出し時に事前の電子税関申告(EAD)が必須となりました。日本郵便の「国際郵便マイページサービス」からオンラインで発送情報・内容品・価格・HSコードを入力してラベルを作成することで、EADが自動的に完了します。手書きラベルでの差し出しは原則として受け付けられなくなっています。
Q. EMSで発送した荷物の追跡はどうやって行いますか?
日本郵便の追跡サービス(post.japanpost.jp)に13桁のお問い合わせ番号を入力することで、引受から配達まで状況を確認できます。仕向け国がUPU電子追跡に対応していれば現地での配達状況まで確認可能ですが、一部の国では追跡情報が途中で途切れるケースがあります。その場合は仕向け国の郵政機関の追跡サービスも併用してください。
Q. クールEMSとは何ですか?どの国に送れますか?
クールEMSは日本郵便が提供する温度管理品対応の国際輸送サービスです。2026年時点での対応国は台湾・シンガポール・マレーシア・ベトナムの4カ国です。日本の食品や生鮮品をこれらの国に送る際に利用できます。対応国外への温度管理輸送が必要な場合は民間クーリエの専用便を別途検討してください。
Q. EMSの荷物が届かない・紛失した場合の補償はどうなりますか?
EMSには損害賠償制度があり、紛失・毀損の場合に実損額を上限に補償を受けられます。ただし補償上限額はDHL・FedExの保険付帯便より低い場合があります。高単価商品(3万円超)の発送では補償が不十分になるリスクがあるため、民間クーリエの保険付帯サービスを検討してください。申請は差し出しから6ヶ月以内に行う必要があります。
株式会社KEYCREW 営業管掌取締役。ヤマト運輸にて本社営業部長を歴任し、物流業界で16年以上のキャリアを積む。法人営業・コスト最適化・業者比較選定を専門とし、累計1,500社以上のEC事業者への物流支援を手がけてきた。数百万件/日規模の出荷オペレーション管理や、6,000社が利用するフルフィルメントサービスの構築、温度帯コールドチェーンの大規模荷主向け事業設計など、業界でもトップクラスの実績を持つ。STOCKCREWでは営業戦略全体を統括し、「数字で語り、ROIで証明する」をモットーに、EC事業者の物流コスト最適化を推進している。
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